*注 やたらに長くてかつ、あんまり参考になりません。
暇つぶしに読んでください。
車を買った当時はもちろんドノーマルでした。
ひょんな事から2TG改2Lのブロック一式を手にいれました。
折角なんで、載せてみました。
しか〜し、すぐにメタルブローしてしまいました。
今考えると、もともと壊れかけだったんだと思います。
でも当時は知識も少なく、Eg載換えるだけで精一杯でした。
そこから泥沼に嵌ってます・・・
第一章 エンジンが壊れる
下の写真は私の経験したEgブローの一部です。
他にもピストン棚落ちとか、オーバーヒートによるヘッド歪みとか色々やってます。
Egはブロックで数えて現在3機目(最初のノーマル除く)ですが、修理した回数はもっと多いです。
ちなみに言っておきますが一般走行で壊れた事はないですよ!
全てサーキットでボカ〜ンしてます。
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ピストンとバルブが激突! リセス部分にくっきりバルブの跡がついてます。 |
メタルブロー&クランクキャップ割れ メタルはボロボロ、キャップは綺麗に真っ二つ です。 |
第二章 エンジンを降ろす
Egが壊れたら、潔くEgを降ろします。
油と水を抜いて、ボンネットを外して、ラジエタ&補記類をかたっぱしから外して
配線外して、配管外して・・・、とにかく邪魔な物を外します。
邪魔な物を外したら、ミッションを分離して、Egマウント切ってワイヤー掛けて
ホイストでウイ〜ン(鉄工所なんで楽勝)
すると、下の写真のようにEgがとれます。
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家族総出演ですが、残念ながら家族皆で協力 してEg降ろしたって訳ではないです・・・ |
第三章 エンジンをばらす
降ろしたら取り合えずEgをばらします。
考える必要はありません、ばらせる所からどんどんやっていきます。
うそです。
ちょっとだけ注意します。
カムチェーンを外したら、クランクを回さないように!
バルブとピストンが当たります!
後は、ヘッドボルトとクランクキャップボルトは対角線に緩めましょう。
それと・・・
思いつかないので、後は誰か確かな人に聞いて下さい
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ばらばらになりました。 壊れたEgと新しくベースになるEgです。 |
第四章 腰下を組む
実は腰下(シリンダーブロック)は部品点数も少なく、面倒臭い調整も無いです。
って事で、組むだけなら思ったほど難しくなかったりします。
気をつけるとすれば、各ボルトの締め付け順とトルクくらいでしょうか。
ただし、昔のEgはって事ですけど。
今のEgはメタルクリアランスの設定の組み合わせとかあってちょっと面倒みたいです。
あ!思い出しました。
ピストンピンを固定するCリングを飛ばさないように厳重注意!
飛ばしてしまうとEg組んでるより床に這いつくばってる時間の方が長くなります。
経験者談
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腰下の部品です。 基本的にはこんなもんです。 ブロックはボアアップとデッキ面研磨をしてます。 クランクは3T用を曲り修正バランス取りしてます。 |
ピストン&コンロッドです。 ピストンは亀有ハイコンプφ88.5です。 コンロッドは3T用を重量合せして磨いてます。 メタルは親子ともTRD強化です。 |
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組んでみました。 クランクキャップ上にステフナーを追加してます。 カムドライブ1次側は亀有のギアトレにしてます。 OILパンはバッフルを入れてみました。 |
表返して、カムチェーン、ウオーターポンプ、 カバー類を取り付けます。 いきなりEgらしくなりました。 |
第五章ヘッドを組む
ヘッドは面倒臭いです。
基本的に、バルブの数に比例して仕事量が増えます。
2TGは8バルブなんでまだイイんですが、20とか24バルブなんて事になったら気が遠くなりそうです・・・
そういう面から言ってもバルブの少ない古いEgは素敵だと思うんですが、どうでしょう?
まずは、そのバルブを組み付けます。
その前にバルブの摺り合わせという、いかにもチューニングしてるぞ的な工程がありますが・・・
個人的な意見としては、あんまり意味ないんじゃないの?って思ってたりします。(あくまで個人的な意見)
だってバルブからの漏れなんかより、ピストンリングからの漏れの方が圧倒的だし、
だいたいバルブタイミングってオーバーラップしてますからね・・・
それに走ってる間に自動的に摺り合わせできると思うんだけど・・・
って事で私はやってません。
職業柄、手作業より今の工作精度の方を信じてます。
話戻して・・・
バルブ組み付けの作業自体はそんなに難しくないんだけど、細かい作業(コッターを嵌める)があってちょっとイラっとします。
つまりバルブの数だけイラっとするわけです。(24バルブなら私は発狂するかもしれません)
バルブが組めたら、バルブクリアランス調整用のシムを入れて、リフターを被せてカムを組みます。
カムを組んだら、バルブクリアランスを測ります。
規定値に無い場合は合うシム買ってきてを入れかえます。
うちは鉄工所なんで造れるんだけどね〜(小さな自慢)
この作業が一番面倒です。
クリアランスは1/100mm台で指定されてるし、シムの入れ換えはいちいちカムとリフター外さないとダメだし・・・イラっとします。
つまり、ここでもバルブの数だけイラっとするわけです。
ちなみに、イラっとして、ボ〜っとして、バルブをぶつけた事が過去1回あります。
バルブがパーになりました。
シム調整が終わったらカムを本組みしてヘッドは完成です。
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バルブ組付け完了の写真です。 シム調整はヘッド単体でやっても多分、大丈夫だと思います。 が・・・私は神経質なんでシリンダーに締め付けた状態でやってます。 これは、Egが実際に動いてる状態にできるだけ近づける為です。 ・・・そう言った方がカッコ良いんで書いてみました。 が・・・本当はその方がやりやすいからだけですけど・・・ ただし、シリンダーに組付けてやる場合はピストンが全部下がった状態にしときましょう。 カムも片側だけつけて調整すると、バルブクラッシュを気にせずできます。 ヘッド加工はポート研磨、バルブシート&バルブガイド打ち換え、面研してます。 面研は創業70年の伝統と信頼でお応えする坂本鉄工所に依頼しました。 ちなみに、坂本鉄工所では格安で面研してくれます。 面研をお考えの方は是非相談してみるとイイと思いますよ〜 |
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カムを組付けてヘッド完成〜 ワオ〜 上の写真と何か様子が違いますが、それはEgが違ってるからです。 最初に書きましたが、何度もEg直してますんで、写真は寄せ集めです。 気にしないで下さいね。 ちなみに、このヘッドの仕様を羅列すると バルブシート&ガイド、レース用打ち換え、軽量ビックバルブ、強化バルブスプリング 軽量チタンリテーナー、IN304EX288度ハイカム、ポート研磨・・・ みたいな事になります。 ありがたいお経に聞こえてきます。 |
この章やたらと文章が長くなってしまいました。
休み時間の暇つぶしにはなったと思いますが、内容が薄すぎて参考にはならないのが
残念!
第六章 合体
上の章ですでにヘッドとブロックは合体してますが、あくまでここまでは仮合体なんです。
ヘッドボルトは規定値で締めこんでいますが、実はヘッドガスケットは中古のボロだったりするんですねえ〜。
って事で、もう一度分離して、新品ガスケットと入れ換えて再度合体するのである。
で、今回は本番なんで、ピストンとカムの位置も大まかに合わせとかないといけません。
基本は一番圧縮上死点付近にします。
正確な位置は後で調整するので、大雑把でいいです。
って言うか見た目です。
シリンダーにヘッドを載せたら、ヘッドボルトを締めます。
締め付け順とトルクに注意しましょう。
合体したら、バルブタイミングを取ります。
物の本だと1度きざみで○○○度がイイとか書いてますが・・・
私には無理なんで、適当に妥協しときます。
ま、2,3度違ったところで私には分からないですから・・・
ちゃんとやりたい人は頑張ってください。
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バルブタイミングはこんな感じで取ります。 クランクプーリーに文房具屋さんで買ってきた360°分度器を両面テープで貼りつけます。 1番圧縮上死点をダイヤルゲージで出して、そこを0°にします。 で、合わせたい方(INかEX)の1番カムリフターにダイヤルゲージをセットします。 後は、自分の好みのバルブタイミングに合わていきます。 私の場合最大リフト点で合わせてます。 が・・・まあ・・・ 最大リフト点ってのはタイミングチェーンのバックラッシュとかもあるんで、実は結構曖昧です。 ダイヤルゲージなんていうちょっと精密っぽい測定器具は使ってますが、結局の所最後は感です・・・ ま、そんなもんです。 所詮私がやってる事ですから・・・。 そしてバルタイはそれくらいでも充分Egは快調に動くものだったりするんですねえ〜 ただ〜しシビアにやる人はシビアにやってると思うのでここら辺は、組む人の判断でお願いしますね。 |
第七章 何やかやで完成
で、まあ、そんなこんなでEgは完成してしまうのである。
後はバラした時と逆の順番でEgを載せれば目出度く完成!!
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できあがりはこんな感じになります。 補器類を付けると、グッとEgらしくなります。 ヘッドカバーは適当に好きな色に塗ると、なんだかチューンドっぽくって素敵な感じになります。 ただ〜し、だからと言ってEgの性能が上がるわけではありませんけど・・・ 私は、ず〜っと青系でヘッドカバーは塗ってます。 最近は写真のメタリックブルーです。 テスタロッサ(赤いヘッド)はあんまりにもこれ見よがしになるので、個人的には避けてたりします。 ちなみに塗料はホームセンターとかで売ってる普通の缶スプレーです。 耐熱とか全然必要ありません。 ヘッドカバーはそんなに熱くなりませんから。 |
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家族総出演ですが、残念ながら家族皆で協力してEg載せたって訳ではないです・・・ 降ろした時の写真と同じに見えますが・・・ その通〜り!同じです・・・ ただし、この写真が降ろした時なのか載せた時なのかは実は私も分かりません・・・ 40歳過ぎたらそんなものです・・・ |